検索汚染日記

読書とかお笑いとか日頃の愚痴とか面白いと思うものについて書きます。お気持ち表明ブログ。せっせとネットの海を汚します。

全てから逃げたい。愚痴。全部無駄な愚痴。

 先日、会社を無断欠勤した。きっかけは、仕事でミスをしたことだった。

 取り返しがつかないほどのものでは無かったが、修正には他の人の協力が不可欠。そしてそのミスが起こる前から自分は連日失敗続きで、「もっと慎重にやるように」と釘を刺された直後のミスだった。

 ミスをすること自体は誰でもある。例えば医者の手術が失敗して患者が亡くなるとか、会社が倒産して社員が路頭に迷うとか、本当に取り返しのつかないものでもない限り、大抵のミスは何とかなる。どうすれば挽回できるか、次からミスしないためにはどうするべきかを考えて行動すればいい。というか、そうするべきである。

 しかし私はそうしなかった。無責任に、他の人へ後始末を押し付けるようにして逃げた。出勤せず、会社の人からの連絡も無視して、いろいろなところをウロウロしていた。このまま所持金が尽きるまで彷徨って、野垂れ死んでしまえばいいと思っていた。

 商業施設や漫画喫茶などで夜を過ごした。お金がもったいないし、どうせ死ぬなら何も食べず、何も飲まずにいようと思って何も口にしなかった。たった2日のことだったが。

3日目になって親から捜索願いを出したというLINEが来たので、流石に少し冷静になって、迷った末に家に帰った。仕事で無責任な人間は、家出すらも中途半端だった。

 それからはとりあえず数日休むことになり、大体の時間を家に引きこもって過ごした。休んでいる間、これからのことを少しも考えなかったわけではないが、机に向かって考えをまとめるようなことはしなかった。正直死にたい…いや、逃げたい気持ちがずっと消えなかった。

 しかし週末に社長から家の固定電話に電話がかかってきたので、話すしかなくなった。考えがまとまっていないのに。

 「もう続けていくのは難しいと思います。」と答えた。親兄弟もいる空間で。

 私の家族はみんな割と甘い人間なので、特に私のことを責めるでもなく、いろいろと慰めの言葉やアドバイスをくれたが、正直逃げたいということ以外考えられなかった。

 そして、今週の火曜日に私物の整理やら離職票の受取りやらのために会社に行き、会社を辞めてきた。

 会社の人たちはみんな優しいので、とんでもなく非常識な行動をしてしまった自分に対しても特に罵声や嫌味を言ってくることはなかった。社長もいろいろとアドバイスをくれた。

 せっかく社会人経験もなく、能力の低い私にチャンスを与えてくれたのに、私は頑張ることができなかった。散々会社の人たちの足を引っ張って、時間を無駄にして、会社をめちゃくちゃにしてしまった。辞める時も散々迷惑をかけて辞めた。最低だ。

 今までの人生で何も身につけず、就職活動をいい加減にやってしまったためにこうなった。2年半程の会社員生活の中でも何も身につけられなかった。

 

 私は何もできない。何一つ人並みにできることがない。私ほど何もできない人間はそうそういないと思う。今年で26になるが、本当に何もできない。ずーっとボケーっと生きてきた。何も学ばなかった。頑張らなかった。学校の勉強も、部活も。生産的な趣味もない。

 最終学歴は私立大学の文学部卒業。卒業論文はひどい出来だったのでお情けで卒業させてもらったようなものだと思う。高校どころか小学校レベルの問題も解けないほどに学力は低い。父親に何百万も払わせて、自分はバイトもせず、何も身につけず、遊び呆けていた。父親に大金を払わせて大卒資格を買ったようなものだ。

 資格はAT限定の普通免許だけ。仕事で運転することもあったが、決まった道しか走らなかったので何とかなっていただけで、地図を見て道を記憶して運転するということが出来ないからナビがなければ行動できないし、何よりバック操作が苦手で車庫入れはおろか駐車場での駐車すらもできないので、とても運転スキルがあるとは言えない。本来免許を持つべきではない人間。

 運動はあまり得意な方ではないし、絵を描くとか、歌を歌うとか、何か作るとか、所謂芸術的なセンスもない。手先がものすごく不器用。

 一般常識がないし、人の話を聞くのも苦手である。理解力がない。考える力がない。

 性格も悪い。挙動不審で、人とうまく話せず、他人に不快な思いをさせてしまうことが多い。

 幸いなことに容姿が醜いとかでいじめられるようなことはなかったが、雰囲気や言動がキモい上に能力が低いので特に女性にはよく避けられる。

 小学生の頃は問題行動ばかりしていたので、実は自閉症と診断されて最近まで病院でカウンセリングを受けていた。

 しかし、自分としては障害が本当かどうかは問題でなく、自分が何もできないゴミになってしまったのは、単に子供の頃から物事を何一つ真面目にこなして来なかったからだと思っている。親の教育がどうとかいうつもりはない。全て自業自得なのだ。自分のせいだ。

 でも、最近特にそうなのだが、親が自分に対して「あんたならできる。普通に生きて行ける。」みたいなことを言ってくるのがつらい。自分では絶望的に能力が低いことがわかりきっていて、何事も諦めてすぐに逃げる癖がついているのに、そんな言葉を言われても嬉しくない。「俺のことを何も知らないくせにそんなことを言うな!」と思ってしまう。罵倒されるよりはマシなのかもしれないが、つらいものはつらい。単なる逆恨みなのでやめようと思っても、どうしてもそんな思いが頭の中に出てきてしまう。

 何もスキルや実績がない状態で会社を辞めて、これから仕事を探さなければいけない。ハローワークに通って求人情報を探して、失業保険の申請をして…ってやらないといけない。

 自業自得だし言い訳に聞こえるかもしれないが、何もできない上に無責任に会社を辞めたような人間がまたハローワークで求人を探したところで、また同じような結果になることしか想像できない。いや、辞めた会社の人たちは私に対してかなり甘く接してくれていた。そんな環境ですらやっていけなかったのだから、もっとひどい結果になるかもしれない。 

 でも親の手前、絶対にハローワークで職探しをしなければいけないのではないか…と思ってしまう。正直ハローワークに行きたくない。会社員になるのも怖い。26になるのに親の目を気にしてしまうのが情けない。

 職業訓練校や専門学校に行くと言う選択肢もあるかもしれない。でも、それも今までの人生で何も身につけてこなかったと言う事実を言い訳にして躊躇ってしまう。どうせ続かないだろうと思ってしまう。

 何より親のことを考えると、やはり寄り道せずにハローワークで普通の会社員を目指すしかないのだろうか…と思う。世の中の大抵の人間はそうしているはずだし。何もできない自分には選ぶ権利はない。甘えたことを言っているだけ。

 フリーターや派遣でなくきちんと正社員を目指す。そうするべきなのかもしれない。

 

 会社を辞めた次の日、保険や年金の手続きのために市役所に行った。案外スムーズに終わったので、本当は役所のすぐ近くにあるハローワークに行って失業保険の話やらをしに行くべきだったのかもしれないが、先ほど書いたように本当にハローワークには行きたくなかったのでとりあえず近くの商業施設に服を買いにいくことにした。

 買い物の途中、占いをやっているのを見かけた。実は前から興味があったので占ってもらうことにした。

 手相と、なんか妖怪や神様の絵が描かれたカードで占ってもらった。

 子どもの頃から親の顔色を伺ってきたでしょ、と言われた。言いたいことを色々押し殺してきたとか、仕事は向いてないことをずっとやってたとか言われた。

 また慌てて就職してもうまくいかないかもしれないと。やりたいことを見つめ直す時期なのかもしれないと言われた。30代までの4年間で頑張れと。

 あとは動物園や遊園地で働くことを勧められたり、芸術系、裏方の仕事やマニアックな仕事、自分を曲げないタイプだから一人でのびのびとできる仕事がいいと言われた。営業は向いてないと。バイトでもいいから外に出て積極的に人と関わって、経験積んでコミュニケーション能力をあげて笑顔を作れるようになって、自分に尽くしてくれる女性に出会えるといいらしい。守るものがあると強くなれるとか何とか。

 やりたいことを見つけて、親に言いたいことを言えるようにして、恋人を見つけろと言うことらしい。 

 

 やりたいことね…ないわけではないけど、くだらないしお金にならないし、人様に言うのも恥ずかしい。

 やりたいことって…家族や他人に迷惑がかからないとか、具体的でわかりやすいとか、世間的に恥ずかしくないとか、身の丈に合っているなどの条件を満たしていないと認められない気がする。だから聞かれても言えない。

 

 世の中の大抵の人間はやりたくないことをやっているのに、自分なんかがやりたいことについて考えていいとも思えない。

 

 会社員にはもうなれる自信はないけど、自営業ができるようなスキルもない。やりたいこともない。かと言って親の期待通りハローワークに行くのも嫌だと思ってしまう。

 

 本当にどうすればいいかわからない。

 親のせいにしたいわけじゃない。別に恨んでない。

 でもつい言い訳に使ってしまう。最低だ。

 

 とりあえずやりたいことを考えることにする。

 

 終わり