「インスタのストーリーズ機能だけでクリエイティブする人」を叩きたいだけの記事
最近、インスタのストーリーズ機能だけでクリエイティブする人と称して活動しており、カメラマンの写真の無断使用などで炎上したせとりょう氏(Twitter:@uverchab313)のことが気になる。
持ち上げるわけではないが、彼には正直、嫉妬というか…羨ましいなという気持ちがほんの少しある。
俺は何ひとつ人並みにできないくせにクリエイティブなことへの憧れを口にして何も行動しない、自己顕示欲と承認欲求だけは人一倍あるただの無職…そんな人間だからだ。
やっていることと言えばこんなショボいブログで憂さ晴らしすることぐらい。
人気者が羨ましい。何かできる人間が羨ましい。
叩きたいってタイトルに書いたが、正確には彼自身を叩きたいと言うよりも、彼の行動から見える自分自身…俺自身の嫌な部分を叩きたいのだ。ああいう人を見ると自分のコンプレックスが刺激されて仕方ない。俺は他人に自己投影してしまいがちなのだ。
スッキリするため、自分への戒めのために書くことにした。ここで書いていることは彼への悪口であると同時に俺自身の自己紹介でもある。
誰にでもできる表現方法ではないのはわかるが、嫉妬の気持ちから、彼の表現方法への批判の言葉が心に浮かんでくる。「2ちゃんねるの人のアスキーアートの方がすごい」とか、「カップヌードルのアレンジレシピを投稿してバズっただけで料理人気取りしてるようなもん」とか、「若宮正子さんのExcelアートみたいなもんだろ」とか、「Illustratorとかをちゃんと使いこなせる人の方がすごい」、「そもそもこのプロフィールの調子に乗ってる感がムカつく」などと思ってしまう。自分は何もできないのにね。みっともない。
別に彼の表現方法…インスタのストーリーズ機能を活用するというのが悪いわけじゃなく…実際デザインのセンスは感じられるし(正直俺は素人だからよくわからんけど)、絵心がないわけでもないみたいだし、そこは認めたい。
ただ、最初は遊び心で作ってた物が自分の予想以上に評価されてしまって、それでいい気になって、本人も言っているように勉強不足…知識不足のまま軽々しく他人の創作物を扱って…ってなってしまったのが残念だと思う。
物を作ることそのものの楽しさや、やり甲斐よりも、「自分はこんな手法を思いついたからすごい。特別だ。もっと見てくれ。」と言う気持ちが大きくなってしまったのかもしれない。
無責任に話題欲しさで彼のことを記事にしてヨイショしてしまったキャリアハックなどの会社も良くなかった。結果一人の若者の勘違いを増長させて、自社の信用を落としてしまうことになったのだから。誰も幸せにならない。
現代ではSNSによってクリエーターの見事な作品をたくさん見ることができる。当然それには膨大な時間が費やされているわけで、でもその点が軽視されがちなことがある。努力…悩み…葛藤…そういう苦しい部分よりも、キラキラ輝く作品の方に目が行きがちになる。
作る人間でなければ想像できないのかな。冷静に考えればわかることだけど…。クリエーターの創作に限らず一般の会社員にも言えることで…無茶な納期の要求をする管理職や営業マンのせいで苦労する現場の人の投稿をTwitterでもよく目にする。
仕事で消耗する会社員の声…クリエーターの作品が簡単に届く今の世の中…それが彼を「自分は会社員で消耗せず、自分の力で、好きなことで食っていくんだ」みたいな感じにしてしまったのだろうか。
彼がそう思っているかはわからないし…俺自身がそういう気持ちを抱いているだけだけどね。
さっきも書いたけど、別にストーリーズを活用することが悪いわけじゃない。創作を始めるきっかけは大抵の場合遊びからだろうから。
大げさなことを言うと、あのビルゲイツだって最初はコンピュータで遊ぶのが楽しかったからものすごく勉強して、独自の言語を開発するとかどんどんステップアップして今に至るわけで…せとりょう氏にも今回の間違いがなければ、ストーリーズ機能を使う、からデザインソフトを弄れるようになるとか…写真を撮れるようになるためにカメラを始めるとかっていう方にシフトしていく未来もあり得たのかもしれない。
何ひとつ自分の力で創作できない俺がこういうことを言うべきではないのかもしれないが…彼は「それっぽいもの」を作っていただけだった。「広告のデザインや雑誌の表紙のデザインってこんな感じ」というものを。創造というより模倣の領域。趣味、お遊びだけならそれでよかったかもしれない。でもお金の発生する仕事にしようとしてしまった。欲をかいた。
すべての創造は模倣から。模倣…学びがあって創造ができる。だから模倣そのものが悪いわけじゃない。
でも、「自分はすごい」という気持ちだけで、「それっぽいもの」を作るだけ…ただ模倣を繰り返すだけ…注目されたいだけ…自分の本当に作りたい物、表現したいことを考えず、物を作ることの本質に向き合わない…それだと今回のことがなくても遅かれ早かれ行き詰まっていたと思う。
とりあえずTwitterの投稿は現状控えているみたいだけど、プロフィールの文章を変更していないのと、今までの作品を消していないこと、アカウントを削除する気配がないところから、多少反省はしているけれど、まだまだ現実を受け入れられていない…積み上げたものにしがみつこうという気持ちが消せていない感じがする。
そもそも彼は大学で何を専攻していたのか知らないが…デザイン系ならもう少し著作権への意識が高くてもいい気がするし…。就職はどうするのかな。まさか卒業後このままフリーランス…とか考えていたから企業への内定がないとか…?心配だ(無職なんだから自分の心配をした方がいい)。
活動をやめろという声もあるけど、俺はそこまでは思わない。本当にクリエーターを志すなら若いんだからやり直せばいいと思う。見込みゼロというわけでもないし。
ただその場合、今の結構なフォロワー数のアカウントを残してやり直しの起点とするのか、今のアカウントを削除して真っ新なアカウントで活動するか…どっちがいいのかね?まあ俺には関係ないことだけど…。彼のことは正直どうでもいいし…。
あ…いずれにしても「インスタのストーリーズだけでクリエイティブする人」っていう肩書き…看板は調子に乗ってて嫌な感じがするので外した方がいいと思う。
まとまってないけど飽きたしスッキリしたから終わる。