カフカ『断食芸人』について書きますo(`ω´ )o その1
どうも、チョビです。昨日は愚痴って中身のない内容になってしまいましたが、昨日カフカの『断食芸人』について書くと宣言しましたので、今日は愚痴を書かずに宣言通り『断食芸人』について書こうと思います。
カフカの『断食芸人』とは?
カフカといえば、『変身』、『城』、『審判』が有名ですね。私は『変身』以外はまだ読めていません。
『断食芸人』は、その名の通り何日も断食をする様子を芸として、見世物として人々に見せる芸人のお話です。
興行を開催する地域の民衆から雇われた見張りのいる檻に芸人が入っていて、40日間の断食の様子を公開して各地をまわるというのが作中での断食芸です。
断食芸というのは架空のものではなく、実際に行われていたものだそうですよ。
痩せさらばえた芸人が、灯りと時計以外の家具のない檻の中で、藁の敷き詰められた床にただ座り込み、食事はもちろんなく(裏でこっそり食べさせるということもない)、観客に触られたり、質問に答えたり、コップに入った水で水分を摂るだけ。
水分補給ですら唇を湿らす程度ということなので、本当に徹底しています。
ちなみに40日間というのは断食芸人の断食の限界日数ではなく、興行として行われている断食芸を見物する客足が遠のいていく目安として興行師が設定している日数です。(芸人曰く、もっと長くできるらしい)
『断食芸人』の魅力
これだけ聞くと、もしかして「なんだ、人が断食してるだけの様子なんて見てもつまらないじゃないか」と、思う人もいるかもしれません。
まあ現代はもっと面白い娯楽がたくさんありますからね。例えばテレビのバラエティ番組、ドラマ、映画、音楽、演劇、ゲーム、小説…etc.
適当に挙げてみてもこれだけのものがあります。
この作品の魅力というのは、断食芸そのものよりも断食芸人の心理描写にあります。断食芸人がどんな気持ちで断食などというつらいことに取り組んでいるのか。
カフカお得意の第三者視点によって語られる、主人公の様子と心境。
人間の娯楽についてとか、精神についていろいろと考えさせられました。
終わりに
私の思ったことについて詳しく書いていきたいところでしたが、いろいろ書きたいことがあってまとまらないのと、眠いのと、あまり詳しく書きすぎるとネタバレになってしまって、興味を持って読もうと思った人の邪魔になってしまうかもしれないのとで、今日のところは一旦ここで終わりしておきます。
明日また続きを書きます。それではまた明日。